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鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 第18話「小さな人間の傲慢な掌」

  • 2009/08/02(日) 23:06:46

【感想概略】
原作未読。今回の「鋼の錬金術師」は、エド、そしてアルとウィンリィにそれぞれマリア・ロス冤罪事件の真相が明かされ、エドはヒューズの死を受け入れ、自分たちを支え見守ってくれる人たちのためにも再び前へ進むことを、それは決して誰も犠牲にせず、誰かが犠牲になりそうな時は自分が守ることを決意する姿が描かれたお話である。

マリア・ロス冤罪事件に一つの決着がつき、ヒューズの死を各人がそれぞれ受け入れ、その上で、エドだけでなく人物たちはそれぞれ再び前へ進み始める姿が描かれたお話であり、おもしろかった。

そして今回の見所のひとつは、マリア・ロス少尉の人間性だったと思う。
「鋼の錬金術師」では、健全な良識を持つ大人が色々と描かれているが、マリア・ロス少尉も良識ある大人であり、人に頼ろうとしないエドに対しては大人として様々な気遣いを見せている。
だが、大人といえども不完全な人間であり、実はロス少尉は今回の件で不安に押し潰されそうなのだが、自分の不安や苦痛を押し殺し、年少者には笑ってみせ、同僚には気丈な姿勢を崩さない。しかし、エドたちの前から立ち去ると、こらえていた涙が止まらない。ここら辺、ロス少尉の人間性に見応えがあったとおもう。

また、アメストリスとシン国の錬金術および錬丹術の伝説的な発祥の地である広大な古代都市遺跡クセルクセスが登場、錬金術と錬丹術の謎の一端とその奥深さが描かれ、賢者の石を巡る陰謀は、錬金術発祥にまでさかのぼる可能性すらかんじさせて興味深かった。


【エド、ヒューズの死とロス少尉の死に動揺】
前回、エドとアル、そしてウィンリィは、ヒューズの死を知り、打ちのめされてしまった。
エドとアルは、自分たちの事情にヒューズを巻き込んでしまったという事実に、自分たちのためにまた誰かが犠牲になるかもしれないのに、身体を取り戻し、手足を取り戻すという目的のために進み続けてよいものなのか、迷い、こたえが出せない。

さらにヒューズ殺害事件は、とんでもない展開を見せる。
何とマリア・ロス少尉がヒューズ殺害の容疑者として拘束され、状況証拠から犯人と断定されてしまうのである。

実はこれらは全て、ラスト一味の仕業であった。
ラストたちは、マスタング大佐がヒューズ殺害を執拗に調査することに少々困っていた。そこで犯人をでっちあげ、マスタング大佐を事件から遠ざけようとしていたのである。

そしてロス少尉の悪行は新聞でも大々的に報道され、今やロス少尉は同僚殺しの大悪人として天下の有名人である。

事件は、これでは終わらない。
その夜。
軍の拘置所に何者かが真正面から殴り込んだ。
バリー・ザ・チョッパーである。
バリーは、果敢に応戦する憲兵たちを蹴散らし、独房の鍵を破壊してロス少尉を脱獄させ、ついでにリンも脱獄させてしまう。

バリーと一緒に逃げるロス少尉は、途中、エルリック兄弟と出会うが、バリーが時間を稼ぐ隙に、倉庫街の奥へ走った。
そして、エドが追いついたとき、目にしたのはマスタング大佐と、煙を上げる黒こげの死体である。

マスタング大佐がロス少尉を殺した!?
エドは激怒し、マスタング大佐にくってかかるが、上官に手を上げるとはいい度胸だと殴りつけられ、命令には疑問を抱かず黙って従え、それが軍というものだと、血も涙もない言葉をぶつけられてしまう。

【エド、アームストロング少佐と謎の旅】
そして今回。
エドは、ヒューズの死をいまだ受け止めきれず、そしてロス少尉がマスタング大佐に殺されたことも受け止め切れない。

ところがそんなエドを、アームストロング少佐は強引に連れ出し、まずはリゼンブールへ辿り着いた。
ここでマスタング大佐の部下、ブレダ少尉と合流、さらに次の目的地へ向かう。
マスタング大佐の命令ということだが、エドとしては訳が分からない様子である。

アームストロング少佐およびエドたち一行は、途中でリンの従者フーと合流した。
そしてついに、国境を越えてしまう。
その先に広がるのは、大砂漠である。

【エド、クセルクセス遺跡に辿り着く】
アームストロング少佐は、エドたちを引き連れ、砂漠を東へ向かって旅を続けた。
砂漠の旅は過酷であり、しかも行き先も目的もわからず、エドとしては疲労困憊の様子である。

やがてエドたちは、広大な古代都市遺跡に辿り着いた。
これこそ、クセルクセス遺跡である。
このクセルクセス遺跡、滅んで久しい様子だが、石造りの街並みはまだまだ原型を保っている。

【錬金術の発祥の地】
エドは、遺跡を眺めながら東方の賢者とつぶやく。
これにフーは、シン国にも似たような伝説があるといい、シン国に錬丹術の源流を伝えた人物は、西方の賢者と呼ばれているという。

錬金術と錬丹術の発祥の伝説が、今後の展開にどのように関わってくるのだろうか。

【エド、遺跡でマリア・ロス少尉と再会】
エドたちは、遺跡の奥へと進んでいく。
すると、驚くべき人物が姿を見せた。
何と、死んだはずのマリア・ロス少尉である。

これには喜びを隠せないエドである。
そしてアームストロング少佐は、ロス少尉の無事に大感激。
上半身裸となり筋肉を強調して全身で喜びをあらわし、ロス少尉を抱擁しようとするのだが、あまりの暑苦しさに逃げ回るロス少尉である。

【「ロス少尉殺害」の真相】
ブレダ少尉はエドたちに、マスタング大佐の「ロス少尉殺し」の真相を明かした。

マスタング大佐たちは、ロス少尉がヒューズ殺害の容疑者として拘束されてからの動きが急すぎること、軍は通常は同僚殺しを隠したがるものなのに、何故か新聞はロス少尉を犯人と大々的に報じていることに強い疑問を感じていた。

さらに、新聞を見たバリーから電話が入り、ロス少尉が発砲した相手とはバリーであることを知るのである。
バリーとしては、自分に銃を向けた威勢の良いロス少尉に情が移ったところがあり、陰謀で殺されるなど黙って見ていられないというところだろうか。

これにマスタング大佐は、ロス少尉の件は何者かの陰謀と判断し、ロス少尉の救出作戦を発動。
錬金術で豚肉からダミーの死体をでっちあげ、バリーに声をかけて拘置所へ突撃させてロス少尉を脱獄させ、ロス少尉の身代わりとしてダミーを黒こげにしたのだが、そこへエドが現れ、マスタング大佐にくってかかったのである。

ブレダ少尉の言葉に、エドは自分は状況をややこしくする厄介者であったことを知るのだが、ロス少尉が生きていたことにマスタング大佐の対応は妥当だったと苦笑いするのである。

【エドの決意】
アームストロング少佐はエドに、これからどうするつもりなのかと問うた。
するとエドは言う。

禁忌を犯した自分たちを見守り、叱ってくれ、支えてくれる人たちがいる。
そして元の身体に戻ろうと約束した弟がいる。

だから自分は誰一人失わない方法で前へ進む。
もし誰かが犠牲になりそうならば自分が守る。

自分を守ることで精一杯なのに、他人まで守ろうとするのは傲慢かもしれない。だが、それしか方法がないから前へ進むのだと。

【ロス少尉との別れ】
ロス少尉は、シン国へ行くという。
今のアストリアスには、死んだはずのロス少尉に居場所はなく、止むを得ないところである。

アームストロング少佐はロス少尉に、せめてご両親には生きていることを伝えてはという。
だがロス少尉は、両親から自分の生存が知れては迷惑がかかるといい、アームストロング少佐の申し出を断った。
そして、マスタング大佐への感謝の意と、有事の際は命をかけて働くという、大佐への伝言を頼むのである。

別れ際。
ロス少尉は、アームストロング少佐とブレダ少尉に敬礼し、そしてエドには右手を出して握手を求めた。エドは、オートメイルの右手でロス少尉と握手を交わし、「また今度」と笑う少尉を見送った。ロス少尉の笑顔は、エドにとって救いになっていると思う。

フーたちは、ロス少尉とともにシン国へ向かう。
馬上のロス少尉は、シン国とはどんなところか、フーに尋ねた。
フーは、懐の深い良い国だというと、ロス少尉は、この砂漠を越えれば楽園が待っていると思っていいんですよねといい、涙が止まらない。

本当は不安で仕方ないのに、エドの前ではお姉さんとして気丈に振る舞い、アームストロング少佐とブレダ少尉の前では私情より軍人の本分を優先して凛々しく振る舞うロス少尉は、立派だとおもう。

【エド、ロックベル夫妻についてイシュヴァール難民から聞く】
遺跡を観察するエドを、何者かが背後から襲った。
エドは難なくかわすと、襲撃者の腕を後ろ手にねじ上げ、地面に押さえつけるが、大勢の男たちに取り囲まれてしまう。
男たちは、エドに人質になってもらうというのだが、何者かが男たちを一喝した。

姿を見せたのは、威厳をかんじさせる老婆である。
男たちはこの老婆には敬意を払い、老婆の説く道理は受け入れない訳にはいかず、エドへの囲みを解いた。

アメストリス人を憎んでいるのではないのかというエドの問いに、老婆の傍らに立つ少年は言う。

アメストリス人全てが悪ではないことは知っている、自分たちはかつてイシュヴァール内戦の時、アメストリスの医師夫婦に救われたのだと。

これを聞いたエドは、その夫婦はロックベル夫妻ではないかと問うた。

すると老婆と少年はエドがかつての恩人の知人であることに驚くのだが、何やら済まなそうな様子である。

エドは、ロックベル夫妻が亡くなった時の様子を尋ねた。

これに老婆はこたえた。
ロックベル夫妻は、夫妻が治療したイシュヴァール人に殺害された、右腕に刺青のあるイシュヴァールの武僧を自分たちは止めることができなかったと。

そして老婆は別れ際に言うのである。
ロックベル夫妻の墓前にどうか伝えてほしい、我々の感謝と謝罪を。

【バリーVSバリー】
バリーとファルマンの隠れ家を、巨漢が襲撃した。
バリーは襲撃者を見て驚愕した。何とこの襲撃者は、バリーの肉体なのである。
どうやらバリーの肉体は、魂に引き寄せられてバリーの居場所を突き止めたらしい。

襲撃者は巨体に似合わぬ身の軽さで飛翔、バリーたちに襲い掛かる。
が、何者かが襲撃者の掌を撃ち抜き、動きを封じた。

塔の上から狙撃銃を構えるリザ・ホークアイ中尉の仕業である。
その時、ホークアイ中尉の背後に何者かが出現した。
ラスト一味の一人、巨漢グラトニーである。

ホークアイ中尉は躊躇なく発砲。
グラトニーは狙撃銃の至近射撃を浴び、倒れた。
だがグラトニーの回復力は尋常ではなく、たちまち傷が塞がると立ち上がり、凶悪な笑みを浮かべるのである。


【予告】
次回「死なざる者の死」

ホークアイ中尉はこの危機をどう切り抜けるのか。
次回が楽しみである。

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ガンバの試合もあるので簡潔に。 鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 第18話 「小さな人間の傲慢な掌」 エドがアームストロング少佐に連れられて辿りいついた場所は国外のクセルクセス遺跡。そこに待っていた人はマスタング大佐に殺されたはずのロス少尉だ...

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